ものづくり補助金 2026年度|個人事業主でも狙える枠と準備のコツ
- #設備投資
- #試作品開発
- #生産プロセス
- #賃上げ
この記事のまとめ
ものづくり補助金は個人事業主も対象。現行制度は『製品・サービス高付加価値化枠』(従業員1〜5人=750万円 / 6〜20人=1,000万円 / 21〜50人=1,500万円 / 51人以上=2,500万円、補助率1/2、小規模・再生は2/3)と『グローバル枠』(3,000万円)の2枠構成。公募は締切回(次)ごとに区切られ、最新の公募回・締切日は公式サイトで要確認(締切が近づくと本サイトのアプリでお知らせ予定)。直近の採択率は30%台前半。事業計画書の質が採択の決め手。
正式名称「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」、通称「ものづくり補助金」は、革新的な製品・サービス開発や生産プロセスの改善に取り組む中小企業・小規模事業者を後押しする制度です。個人事業主でも、事業計画の内容次第で十分に採択が狙えます。
制度の概要
ものづくり補助金は現在、「製品・サービス高付加価値化枠」と「グローバル枠」の 2 枠構成です。前者は革新的な新製品・新サービス開発の取組(既存の生産プロセス改善は対象外)に必要な設備投資・システム構築費・技術導入費・専門家経費・運搬費・クラウドサービス利用費・原材料費・外注費・知的財産権関連経費などを補助。後者は海外事業(直接投資・市場開拓・インバウンド対応・海外企業との共同事業)を通じて国内の生産性を高める取組を支援します。中小企業庁が所管する事業で、個人事業主の採択実績も蓄積されています。
対象となる事業者
- 資本金・従業員数が中小企業基本法の定義内の事業者
- 小規模事業者(商業・サービス業は従業員 5 人以下、製造業等は 20 人以下)
- 個人事業主(開業届を提出済みで事業実態があること)
補助額と補助率(現行制度)
| 枠 | 補助上限額 | 補助率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 製品・サービス高付加価値化枠 | 750 万〜2,500 万円 | 中小企業 1/2、小規模・再生 2/3 | 従業員 1〜5 人=750 万 / 6〜20 人=1,000 万 / 21〜50 人=1,500 万 / 51 人以上=2,500 万(下限 100 万) |
| グローバル枠 | 3,000 万円 | 中小企業 1/2、小規模 2/3 | 海外事業を実施し国内の生産性を高める取組(下限 100 万) |
さらに大幅な賃上げに取り組む事業者向けに、従業員規模に応じて補助上限額を最大 100〜1,000 万円上乗せする特例措置あり。最低賃金引上げに係る補助率引上げ特例(補助率 2/3)もあります。枠構成・補助額は公募回により変動するため、最新の正確な情報は 公募要領でご確認ください。
2026 年度の主な締切
公募は年度内に複数回行われます。本サイトでは jGrants の最新締切を自動取得して配信予定です。申請には事業計画書の作成に 1 ヶ月程度を要するため、少なくとも締切 2 ヶ月前から準備を開始することを推奨します。
加点項目(現行制度)
- 経営革新計画の承認(有効な計画期間内であること)
- (連携)事業継続力強化計画の認定
- 地域別最低賃金引上げに係る加点
- 事業所内最低賃金引上げに係る加点
- 被用者保険の適用拡大(特定適用事業所該当通知書の保有)
- 事業承継 / M&A の実施(株式譲渡・代表者交代・相続贈与事業譲渡 等)
申請の流れ(概要)
ステップ 1: gBizIDプライムを取得
無料だが発行に約2週間。早めに取得。
ステップ 2: 認定経営革新等支援機関と連携
税理士・中小企業診断士・金融機関などから支援機関を選定。
ステップ 3: 事業計画書を作成
公募要領の審査4観点(経営力・事業性・実現可能性・政策面)+ 適格性を章立てで記述。
ステップ 4: 加点項目の認定を取得
経営革新計画・事業継続力強化計画・賃上げ計画などの認定を事前取得。
ステップ 5: 電子申請で提出
jGrantsを通じて書類一式を電子提出。
ステップ 6: 採択後に交付申請
採択通知後、正式な交付申請を行う。
ステップ 7: 事業実施・実績報告
計画通りに事業を実施し、完了後に実績報告書を提出。
採択率を上げるコツ
- 公募要領の審査 4 観点(経営力 / 事業性 / 実現可能性 / 政策面)+ 適格性を章立てで明確に示す
- 投資対効果(ROI)を数値目標で示し、付加価値額・給与支給総額の伸び率を算出
- 市場規模・競合分析・差別化要素・顧客ニーズ調査を定量的に提示
- 認定経営革新等支援機関等の事業計画書作成支援者と早期に相談する(採択への近道として有効、ただし加点項目ではない)
- 採択後の補助事業完了期限までに発注・納品・支払いが可能なスケジュールを組む
本サイトからできること
本サイトの無料アプリ(準備中)では、ものづくり補助金の次回公募開始時と締切前に通知が届きます。業種フィルタ「製造業・情報通信業・卸売小売業」等の設定も可能です。
よくある質問
ものづくり補助金は個人事業主でも申請できますか?
はい、日本国内に本社・補助事業の実施場所を持ち、応募申請時に常時使用する従業員が 1 人以上いる個人事業主は対象になり得ます(業種別の従業員規模上限を満たすこと)。事業計画書の質が採択を左右するため、認定経営革新等支援機関や中小企業診断士・税理士など事業計画書作成支援者との早期連携が現実的です。なお、支援機関への相談自体は必須要件ではありません。
補助率と補助額の上限は?
現行制度は2枠構成です。『製品・サービス高付加価値化枠』は従業員規模別に補助上限額が異なり、1〜5人=750万円、6〜20人=1,000万円、21〜50人=1,500万円、51人以上=2,500万円(いずれも補助下限額100万円)。『グローバル枠』は補助上限3,000万円。補助率はいずれの枠も中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者・再生事業者は2/3。さらに大幅な賃上げに取り組む事業者向けに従業員規模に応じた補助上限引上げ特例(最大100〜1,000万円の上乗せ)と最低賃金引上げに係る補助率引上げ特例(補助率2/3)があります。最新の正確な数値は公募要領をご確認ください。
採択率はどのくらいですか?
公募回により変動しますが、直近では30%台前半で推移しています(事務局公表値:19次31.8%、20次33.6%、21次34.1%)。採択率は事業計画書の品質(経営力・事業性・実現可能性・政策面の4観点)で大きく変わります。事務局公式の採択結果ページで最新値を確認できます。
認定経営革新等支援機関とは何ですか?
国が認定した中小企業支援のプロフェッショナル機関で、税理士・中小企業診断士・地域金融機関・商工会議所などが該当します。事業計画書のブラッシュアップや申請書類の作成支援を受けられます。なお、ものづくり補助金の現行制度の加点項目に「認定経営革新等支援機関の関与」は含まれていません(混同しやすい『経営革新計画の承認』は加点項目です)。支援機関の活用は採択率向上を期待できますが、加点とは別の話です。
申請に必要な期間はどのくらい?
事業計画書の作成だけで概ね1ヶ月、認定支援機関との調整や書類準備まで含めると2ヶ月以上の確保が推奨されます。締切直前の着手では品質が上げられず採択確率が低下します。
同じ事業者が複数回申請できますか?
原則、過去に採択された事業者も別の公募回・別の事業計画で再申請できます。ただし、同じ補助事業を重複して別制度(例: 持続化補助金と同時期に同じ経費で申請)することは不可。再採択の可否や期間制限(例: 過去採択事業者の再申請可否、前回事業の成果要件)は公募回により異なるため、申請前に必ず最新の公募要領で確認してください。
不採択になる主な理由は何ですか?
よくある不採択理由は (1) 革新性の欠如(既存技術・既存サービスの導入に見える)、(2) 市場ニーズ分析の不足、(3) 投資対効果の数値目標が曖昧、(4) 補助対象外経費の混在、(5) 事業計画書の論理構成が不明瞭。認定支援機関の事前レビューで大半は回避可能です。
申請書類の作成に外部コンサルを使っても問題ありませんか?
法的には可能で、実際に中小企業診断士・行政書士・補助金申請支援コンサルの利用は広く行われています。ただし、成功報酬型で高額(採択額の 10〜20%)のケースが多く、契約条件の事前確認が必須です。また、ものづくり補助金の申請書作成を目的としたコンサル費用・成功報酬は原則として補助対象経費に含められない点にも注意してください(補助事業期間中の事業遂行費用ではないため)。自己負担前提で費用対効果を判断しましょう。
この補助金の締切通知を受け取りたい方へ
締切 3 週間前・1 週間前・前日にスマホへプッシュ通知するモバイルアプリを準備中です。アプリ公開時にお知らせするほか、記事更新通知も配信予定です。下のフォームからご登録ください。
最新の公募回は 公式サイトでご確認ください。
あわせて読みたい
デジタル化・AI導入補助金 2026年度
旧『IT導入補助金』が2026年度に名称変更。個人事業主・副業事業者・小規模事業者が対象になる枠と要件、補助上限額、次回の申請締切、gBizID プライムなどの申請準備までを、jGrants の公開情報からわかりやすく解説します。
小規模事業者持続化補助金 2026年度
日本商工会議所・全国商工会連合会が実施する『小規模事業者持続化補助金』第19回(一般型 通常枠)を個人事業主視点で整理。補助上限額・特例・必要書類・申請の勘所を解説。
東京都の補助金 2026年度まとめ
東京都内の個人事業主・小規模事業者・副業事業者が活用できる補助金・助成金を、国制度+東京都独自制度で整理。創業助成事業や東京都中小企業振興公社の支援メニュー、区市町村別窓口まで。
補助金 完全比較ガイド 2026
個人事業主・副業・起業準備層の視点で、本サイトが扱う 5 つの主要補助金(デジタル化・AI導入/ものづくり/持続化〈一般型〉/持続化〈創業型〉/東京都創業助成事業)を補助上限・補助率・対象・締切で横断比較。30 秒で「自分に合う制度」が見つかるフローチャート付き。
EC事業者向け補助金 ガイド 2026
EC事業者(個人事業主・小規模事業者)が活用できる主要 5 制度を、ECサイト構築・リニューアル/物流改善・倉庫・配送/広告運用・集客/在庫管理・受発注デジタル化の 4 シーン別にマッピング。持続化〈一般型〉・〈創業型〉・ものづくり・デジタル化・AI 導入・東京都創業助成の補助上限・補助率・対象経費を横断比較し、EC事業者ならではの必要書類・対象外経費まで整理しました。
業務改善助成金 令和8年度
厚生労働省『中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)』令和8年度版の対象事業者・コース別の助成上限額・助成率・特例事業者要件・申請スケジュールを公式 PDF からわかりやすく整理。個人事業主・小規模事業者・中小企業の賃金引上げと設備投資をセットで支援。
大阪府の補助金 2026
大阪府内の個人事業主・小規模事業者・中小企業が使える補助金を『国の補助金』『大阪府・大阪産業局の補助金』『市町村独自の補助金』の3層で整理。大阪産業局の海外出願支援・AI・IoT開発・現場スマート化補助金の対象と補助額、大阪府全域と大阪市内限定の違い、大阪商工会議所のサポートまで公式情報をもとに解説。