個人事業主・小規模事業者が使える補助金 完全比較ガイド(2026年度版)
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この記事のまとめ
個人事業主・副業事業者が選びやすい主要補助金 5 制度を 1 枚の比較表に整理。販路開拓なら『持続化(一般型)』、創業 1 年以内なら『持続化〈創業型〉』、IT/AI 導入なら『デジタル化・AI 導入補助金』、設備投資・革新性なら『ものづくり補助金』、東京で創業なら『東京都創業助成事業』。各制度の詳細は内部リンクの個別記事へ。締切は公募回ごとに変動するため、最新値は本記事の比較表または個別記事のスケジュール節で確認のこと。
個人事業主・副業事業者・創業準備層が「自分はどの補助金に申請できるのか / どれが一番お得か」を判断するための横断比較ガイドです。 本サイトで詳細解説している主要 5 制度を 1 枚の比較表に整理し、目的別の選び方フローチャートと共通の申請ステップを提示します。 各制度の細かい要件・対象経費・締切は、表内のリンク先の個別記事でご確認ください。
主要 5 制度の横断比較
数値は本記事公開時点での各制度の最新公募回(持続化〈一般型〉第 19 回 / 持続化〈創業型〉第 3 回 / ものづくり 第 23 次 / デジタル化・AI導入 2026 年度 / 東京都創業助成 2025 年度)を起点としています。 公募回ごとに改定される可能性があるため、申請前に必ず各個別記事および公式サイトで最新情報をご確認ください。
| 制度 | 補助上限額 | 補助率 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 持続化〈一般型〉 | 50 万円(特例満額で最大 250 万円) | 2/3(賃金引上げ赤字事業者は 3/4) | 小規模事業者全般 | 販路開拓向け・申請しやすい入口 |
| 持続化〈創業型〉 | 200 万円(インボイス特例 +50 万 = 最大 250 万円) | 2/3 | 創業 1 年以内 + 特定創業支援等事業の利用 | 創業初期投資にまとまった金額を充てやすい |
| デジタル化・AI 導入補助金 | 通常枠 5 万〜450 万円(枠別に変動・複数者連携 3,000 万円) | 1/2 以内(賃上げ要件達成等で 2/3 以内・インボイス枠は 3/4 以内、インボイス枠の小規模事業者は 4/5 以内) | 個人事業主・小規模・中小企業 | IT ツール / AI ツール導入向け |
| ものづくり補助金 | 高付加価値化枠 750〜2,500 万円 / グローバル枠 3,000 万円 | 1/2(小規模・小規模事業者・再生事業者は 2/3) | 小規模・中小企業(個人事業主含む) | 革新的な設備投資・試作品開発向け |
| 東京都創業助成事業 | 400 万円 | 2/3 | 東京都内で創業 5 年未満 + 都の創業支援事業利用 | 都の独自制度・jGrants 経由ではない |
30 秒で選ぶ 目的別フローチャート
- ホームページ作成・チラシ・店舗整備など販路開拓に使いたい → 持続化〈一般型〉 が第一候補。創業 1 年以内なら 持続化〈創業型〉 の方が補助上限額(200 万円)が大きい。
- 会計・受発注・CRM などの IT ツールや AI ツールを導入したい → デジタル化・AI 導入補助金。IT 導入支援事業者との共同申請が前提。
- 新製品・新サービス開発のための設備投資(機械装置・試作品開発) → ものづくり補助金。事業計画書の品質が採択を大きく左右する。
- 東京都内で創業 5 年未満 + 公社の創業支援事業を利用済み → 東京都創業助成事業。国の補助金との併用検討も可能(経費分離が条件)。
- 判断に迷う / まだ目的が固まっていない → まず 持続化〈一般型〉 の記事を読み、「販路開拓」というスコープで自分の事業をどう拡張できるか考えるのが現実的。多くの個人事業主にとって最も入口になりやすい制度。
各制度の概要と詳細記事
小規模事業者持続化補助金〈一般型〉
対象は小規模事業者全般。商工会議所・商工会の経営指導員と一緒に作る事業支援計画書(様式 4)が必須書類。 補助上限は通常 50 万円(賃金引上げ・インボイス特例で最大 250 万円)、補助率 2/3。 ホームページ制作・チラシ・看板・展示会出展など、販路開拓のための経費に幅広く使えます。 詳細記事 →
小規模事業者持続化補助金〈創業型〉
創業後 1 年以内かつ特定創業支援等事業を利用した小規模事業者向けの重点支援枠。 補助上限 200 万円(インボイス特例 +50 万 = 最大 250 万円)、補助率 2/3。 一般型と同時申請は不可で、どちらか有利な方を選ぶ判断が必要。 詳細記事 →
デジタル化・AI 導入補助金
旧『IT 導入補助金』が 2026 年度から名称変更。 通常枠・インボイス枠(インボイス対応類型/電子取引類型)・セキュリティ対策推進枠・複数者連携デジタル化・AI 導入枠の 5 枠構成で、補助率は 1/2 以内〜3/4 以内(枠・要件により変動。最低賃金近傍の事業者・賃上げ要件達成者は 2/3 以内、インボイス枠の小規模事業者は 4/5 以内)。 事務局に事前登録された IT ツール・AI ツールが対象で、IT 導入支援事業者と共同で申請する仕組み。 申請にはgBizID プライムとSECURITY ACTION 自己宣言が必須。 詳細記事 →
ものづくり補助金
正式名は『ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金』。 第 23 次公募では『製品・サービス高付加価値化枠』(従業員規模別 750 万〜2,500 万円)と『グローバル枠』(3,000 万円)の 2 枠構成。 補助率 1/2(小規模・小規模事業者・再生事業者は 2/3)。 革新的な設備投資・試作品開発・新サービス開発が対象で、事業計画書の品質が採択を大きく左右する。 直近の採択率は事務局公表の申請者数・採択者数から計算すると 30% 台前半(19 次 31.8% / 20 次 33.6% / 21 次 34.1%、製品・サービス高付加価値化枠+グローバル枠の総計)。 詳細記事 →
東京都創業助成事業
東京都中小企業振興公社が実施する都の独自制度(jGrants 経由ではない)。 東京都内で創業 5 年未満 + 公社の創業支援事業を利用していることが要件。補助上限 400 万円・補助率 2/3。 東京で創業した個人事業主・法人にとって、国の補助金と併用しやすい有力な選択肢(同じ経費を二重申請するのは不可、経費を分けて両制度を活用する設計が一般的)。 詳細記事 →
申請の汎用フロー
どの制度でも基本の流れは「事前準備 → 申請 → 採択 → 交付申請 → 交付決定 → 事業実施 → 実績報告 → 入金」の 8 段階。採択 = 補助金確定ではなく、交付決定通知を受ける前の発注・契約・支払いは原則として補助対象外になる点だけは全制度共通の最重要ポイントです。
ステップ 1: 目的を 1 文で書く
「何のために、どんな経費に、いくら投資したいか」を 1 文で言語化。販路開拓 / IT 導入 / 設備投資 / 創業初期投資のどれかで本記事の比較表のどの制度が候補になるかが決まる。
ステップ 2: 比較表で候補を 2-3 個に絞る
本記事の比較表で補助上限・補助率・対象を確認。自分が満たせる要件と、目的に対する補助上限額が一致する制度を 2-3 個まで絞る。
ステップ 3: 個別記事で詳細要件を確認
候補の各制度の個別記事で、対象経費・加点項目・申請必須書類(様式 4・gBizID 等)を確認。要件を満たさないものを脱落させて 1 制度に絞る。
ステップ 4: 公式サイトで最新の公募回を確認
各記事のスケジュール節と公式サイトで最新の公募回・締切日・申請期間を必ず確認。本記事および個別記事の数値は公開時点のもので、その後の公募回で改定される可能性がある。
ステップ 5: 事前準備(gBizID・支援機関)を着手
gBizID プライム取得(数週間程度)、商工会議所・商工会または認定経営革新等支援機関への相談予約。申請受付締切から逆算して余裕を持って早めに開始。
ステップ 6: 事業計画書を作成・提出
経営力・事業性・実現可能性・政策面の 4 観点で書く(特にものづくり補助金)。販路開拓型(持続化)は『単なる店舗整備』では弱く、『誰に・何を・どう届けるか』のストーリーが必要。
ステップ 7: 採択 → 交付申請 → 交付決定 → 発注
採択 = 補助金確定ではない。交付申請 → 交付決定通知を受けて初めて発注・契約・支払いが補助対象になる。先行手配は補助対象外。
ステップ 8: 事業実施 → 実績報告 → 入金
事業期間内に実施し、領収書・請求書・成果物を整理して実績報告。事務局承認後に精算払いされる。所要期間は制度・公募回ごとに異なるため各個別記事で確認。
つまずきやすいポイント
- 交付決定前の発注は補助対象外: 採択通知が来ても、交付申請を経て「交付決定通知」を受けるまでは発注・契約・支払いをしてはいけない。最も多い失敗パターン。
- gBizID プライム取得に数週間程度かかる: 国の補助金は jGrants 電子申請が必須で、gBizID プライムは無料だが発行に時間を要する。最新情報は公式サイトで確認のこと。
- 同じ経費の重複申請は不可: 複数の補助金で同じ機械装置・同じ Web サイト制作を同時申請することはできない。経費を分離して併用するのは可能。
- 商工会議所・商工会の様式 4 発行に時間がかかる: 持続化補助金の必須書類『事業支援計画書(様式 4)』は経営指導員のヒアリング後に発行されるため、申請受付締切より前に発行依頼の締切が設定されている。早期相談が必須。
- 採択率は制度・公募回・年度で変動する: 「平均採択率」を鵜呑みにせず、最新公募の採択結果が公表されたら必ず確認する。事業計画書の質が採択を左右するのは全制度共通。
本サイトからできること
本サイトの無料アプリ(iOS / Android、準備中)では、本記事で扱う 5 制度を含む主要補助金の新規公募開始・締切 3 週間前・1 週間前・前日にスマホへプッシュ通知をお届けする予定です。 業種・地域フィルタで自分に関係する補助金だけを通知に絞ることもできます。 事前登録は無料、下記フォームまたはトップページからお申し込みいただけます。アプリ公開時にご登録のメールアドレス宛にお知らせします。
よくある質問
個人事業主はどの補助金を選べばよいですか?
目的別に選ぶのが現実的です。販路開拓(HP制作・チラシ・展示会)なら『小規模事業者持続化補助金(一般型)』、創業 1 年以内なら『小規模事業者持続化補助金〈創業型〉』が補助上限 200 万円で有利、IT・AI ツール導入なら『デジタル化・AI 導入補助金』、設備投資や試作品開発で革新性があるなら『ものづくり補助金』、東京都内で創業 5 年未満なら『東京都創業助成事業』も検討できます。本記事の比較表で補助上限・補助率・対象を一覧できます。詳細要件は各記事の個別ページで確認してください。
複数の補助金を同時に申請できますか?
原則として、同じ経費を複数の補助金で重複申請することはできません。たとえば持続化補助金とものづくり補助金で同じ機械装置を申請するのは不可です。ただし、対象経費が完全に分離していれば(例: 持続化補助金で広報費、ものづくり補助金で別の機械装置)併用可能なケースもあります。重複可否の判断は各補助金の公募要領に明記されているため、申請前に必ず確認してください。
採択率の目安はありますか?
ものづくり補助金(製品・サービス高付加価値化枠+グローバル枠の総計)は事務局公表値の申請者数・採択者数から計算すると 19 次 31.8%、20 次 33.6%、21 次 34.1% と 30% 台前半で推移しています。枠別の採択率はこれよりさらに変動します。持続化補助金・デジタル化・AI 導入補助金については年度・公募回ごとに振れ幅が大きく、固定の数値では語れません。最新の採択結果は各補助金の公式サイトで公表されているため、申請前にご確認ください。
申請から入金まではどのくらいかかりますか?
制度・公募回によって異なります。流れは『申請 → 採択発表 → 交付申請 → 交付決定 → 事業実施 → 実績報告 → 補助金確定 → 入金』の 7-8 段階で、「採択 = 補助金確定ではない」点に注意が必要です。交付決定通知を受ける前の発注・契約・支払いは原則として補助対象外になります。具体的な所要期間や各段階のスケジュールは各記事の個別ページおよび公式サイトで最新情報をご確認ください。
全部の補助金で gBizID プライムが必要ですか?
国の補助金(デジタル化・AI 導入補助金、ものづくり補助金)は jGrants 経由で電子申請するため gBizID プライムが必須です。持続化補助金(一般型・創業型)も jGrants 電子申請のため必要です。東京都創業助成事業は東京都中小企業振興公社の独自システムを使うため gBizID プライムは原則不要です。gBizID プライムは無料で取得できますが発行に数週間程度かかる場合があるため、申請を検討し始めた段階で早めに取得しておくのが安全です。
創業前でも補助金を申請できますか?
原則として、補助金申請時点で開業届を提出済または法人登記済であることが要件です。創業前(開業届提出前)は対象外。ただし開業準備中であれば、事前に行政書士・商工会議所と相談しながら開業届を出す前提でスケジュールを組むことは可能です。なお『小規模事業者持続化補助金〈創業型〉』は『開業日が公募締切日から起算して過去 1 か年以内』など、創業時期に対する具体的な日付要件があるため、早すぎても遅すぎても対象外になる点に注意してください。
本サイトのアプリでは何ができますか?
本サイトの補助金アラートアプリ(iOS / Android、準備中)では、本記事で扱う 5 制度を含む主要補助金の新規公募開始・締切 3 週間前・1 週間前・前日にスマホへプッシュ通知をお届けする予定です。地域・業種フィルタで自分に関係する補助金だけを通知に絞ることもできます。トップページの事前登録フォームから登録いただくと、アプリ公開時にメールでお知らせします。
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